2011年06月13日

法医学と猫

「法医学教室の事件ファイル」
TV欄で「猫の噛み傷」とある。番組途中から見たので良く分からない部分も。浅見光彦だった役者が犯人役。
高等遊民的な「公園で野良猫と音楽を聴き、絵を描いてステーキランチ」という優雅な男性を榎木孝明が演じた。
「家族が自分を理解しない」という彼の言い分は「妻も私の可愛がっていた猫を捨てた」と。この場面で茶トラの猫が彼の膝に乗っていた。
榎木氏の水彩画展示会を鑑賞したことがある。その時は風景画で猫の絵は無かったが、絵心があるという設定が彼らしい。猫と公園で、というのは彼のアイデアだろうか?
逮捕される公園で「私が来なくなったらこの猫は…」という最期のセリフを勝手に想像したが、そんな演出はなくてガッカリ。勿論、ドラマの中でのことであるしタレント猫だろうから猫のその後を心配する理屈もないのだが。

猫と大女優
英国で実際に起きた女教師と生徒の不倫事件を基にした映画。「あるスキャンダルの覚え書き 」(Notes on a Scandal)
近年、似たような事件が米国でもあったが。K・ブランシェットは夫と子供もいる魅力的な中学校教師
J・デンチは独身のベテラン教師。同性愛の嗜好があり、以前若い女性とのトラブルがあったようだ。
シバは男子生徒と恋に落ち、逢瀬を重ねる。秘密を知るバーバラは誰にも言わないが日記には記していた。
バーバラの猫が不治の病で医師に安楽死を勧められる。
最期の瞬間につきそうか、と聞かれ泣きながらVetを出る。シバの家に向かい、猫と自分に付き添って欲しいと頼む。シバは家族と外出する折であった。彼女の夫は「妻を放っておいてくれ。Pussy(猫、と女性に対する罵倒をかけている?)が何だ」と怒鳴る。
次の場面でバーバラは庭に猫と写真立てを埋めている。
同僚の男性が訪ねて来る。「猫は?」「死んだわ」…テーブルの上には白い陶器の猫。猫の本の上には土のついたスコップが置いてある。
彼女はシバと男子生徒の情事を同僚に打ち明ける…友情も葬るのか。

2人の女優は共にエリザベス女王を演じたことがある。
家族を優先して友人の飼い猫の死を軽んじたことでOld Maidの怒りが爆発、とは。演出だろうか。

長毛の美しい猫であった。

猫の踊

ちくま文学の森「動物たちの物語」に収録。
森銑三の「猫が物いう話/猫の踊」
知らない作家であった。経歴を見ると作家というよりは学者のようだ。 
物をいう猫の話が3つ。そのうち2つは悲しい結末である。
「猫の踊」が一番面白い。
松平家の岩瀬作左衛門の家で倅が刺身を作っていた。飼い猫が刺身に手を伸ばそうとする。
倅が「これ」と包丁の柄で軽く頭を叩いた。すると猫が澄んだはっきりとした声で「いたい」といった。
他にもその猫には不思議なことがあった。
二、三十匹の猫たちが天神様で輪になって踊っている場面。
そして倅の取った行動は。
猫たちが「作左がおらいで、おもしろない。作左がおらいで、おもしろない。」という歌が悲しい。
主人にちなんだ名前をつけられていたのか、猫は。
作者は倅の感情表現を単に「どうも唯事ではないように思われた」と書いており、その後の行動でどうやら気味悪く思ってはいるらしいと読む側としては推測するのみである。





ニックネーム suziestefan at 14:00| Comment(2) | 猫番組、映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
動画復活おめでとうございます☆
ミケの仔猫ちゃん、ネ申カワイイ♪
会話しているのは若鷹さんと、通りすがりのとある少年??

K・ブランシェットとJ・デンチの映画、
DVDで見たのですが、猫の記憶がない!
これでは、猫ファンとはとても言えませぬ…。汗&深謝
しかし、昨今の映画の中では、
後味の悪さがじんわりと際立つ秀作のひとつだと思います。
Posted by Britomart at 2011年06月15日 01:24
サンクスです
動画復活ではないのですよー。今まで入れたものを添付はできるけど、新たに入れようとしたらアクセスできないのです。

猫の記憶がない!、実は私も今回見直してみて(2回目だった)思い出してあら、そうだったけという(汗)
名女優のバトルが良かったですね。
独身だと猫のほうが大事で若い方は家族(息子が障害者だった)が大事という価値観の違いが身につまされますニャ
Posted by 若鷹 at 2011年06月15日 14:54