2011年12月28日

百年小説

新年明けましておめでとうございます。 昨年中はお世話になりました、今年も宜しくお願いいたします。

百年小説
大学図書館で ポプラ社の「百年小説」を借りる。全51人の近代文学の文豪。
森鴎外の「杯」から太宰治の「富嶽百景」まで、1330頁もの短編集。百科事典のような重さと厚みで、持って歩くのも読むのもしんどそうだと思った。
しかし、本棚のしかも上の方へ置いてあり、「お前が読まねば誰が読む」という声が聞こえたような。
これを手に取らなければ読まないであろう作家や未知の作品が多々あった。既読作品は8作品のみ。
圧巻は泉鏡花「外科室」と内田百閨uサラサーテの盤」。読んだ事はあったが改めて読んでみて圧倒された。


森鴎外「杯」
夏の朝。温泉宿の清冽な泉へ11,2歳位の美しい少女たち、7人。湯帷子の懐へ各々がお揃いの銀杯をしのばせている。かわるがわる泉を汲んで飲む。そこへ背の高い年長の、「琥珀のような顔から、サントオレアの花のような青い目」の少女が黒ずんだ、小さい杯を取り出した。異端児を憐れ蔑む少女たちの残酷な視点とそれを跳ね返す「平和の破壊者」たる黒い杯の娘。この対比が見事である。

 

ニックネーム suziestefan at 15:38| Comment(2) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明けましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願いします。
昨日は酔いつぶれてました。
Posted by 研究主任 at 2012年01月02日 08:36
ありがとうございました(^O^)/
Posted by スージーリリー at 2012年01月05日 17:30