2010年08月26日

『トイレット』に猫さんが登場

猫が忘れられること、猫に忘れられること…


僕、ねこだよ
ママがね、いないの
僕がちいさい頃
ママがね、しんだの

茶トラ10Aug02 (5).JPG
 
しぬ、ってどういうこと?
ママがいたこと
僕がいたこと
僕のちいさな心と
僕のちいさなからだと
大きな手が
抱っこしてくれたこと
 
みんなみんな
なし、になっちゃうの?
 
私、猫よ
こどもが、いたの

でも口に咥えてこどもを運ぼうとして
大きくて早く動くものが
どーんとぶつかってきて

こどもははんたいがわに飛ばされて

大きな手が掬い上げてくれたこと
霞んだ目が見えた

 
あの手の人は
私のこどもは
私のことを覚えていてくれるだろうか
 
私は、にんげん
この子猫を母ねこから
託されるように預かる前に

もう1ひき、ほかのねこが
すこし前に
どこかへいった
 
あの白い
あの長い
あの柔らかい毛皮は
私のことを覚えていてくれるだろうか
 
猫が忘れられること、猫に忘れられること…

 
キューリグ大名店が預かった「ぬいぬい」ちゃんの元飼い主さんの想いとは、かなり違うイメージで創作してみた詩ですが…ベタだなあ。
いえね、新しい飼い主さんが見つかってそのお宅でぬいぬいちゃんが幸せになるにせよ、
ぬいぬいちゃんが元飼い主さんを忘れてしまう?事を想像するともう、たまらないのですよ…。
覚えていても、忘れてしまっても、どちらも不憫だなあと…。
 

保坂和志氏の「猫に時間の流れる」ですと、こういった思いが実に巧く表現されており、
猛烈に嫉妬心を感じますな…凡人としては、だ。
 
鐘楼流し10Aug15 (4).JPG

もたいまさこさん主演映画『トイレット』に猫さんが登場

有線放送の番組で映画紹介を見たが、なかなか面白そうだ。
クラシック音楽も効果的に使われているようで、サントラも発売。

もたいさん以外の出演者は英語圏の俳優陣で、その中にレンドルという名前の人がおり、元テニスファンとしては

ついイワン・レンドルを発想してしまう。
村上龍氏には「イワンのばか」と言われてしまうが(「テニスボーイ・アラウンド・ザ・ワールド」というエッセイ集をご覧あれ)。


サチ・パーカーはシャーリー・マクレーンの娘。

マクレーン(の弟はウォーレン・ビーティー)は日本びいきで、サチと名付けたらしい。
もたいさんは実際の年齢よりも老けた役柄で、早くも北林谷栄、菅井きん、樹木希林の風格。

英語圏の俳優たちが「バーチャン」とそこだけ日本語で語りかけるというのも独特。

映画プロモだけで「お、これは?」と思える作品は久々だ。

ただ、タイトルが映画にしてよい題なのか。インパクトはあるけれども。

ゴダール作品について

ゴダール作品は2作品しか見ていない。

「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」。近年は「ピエロ・ル・フ」になっているようですが。
気狂い、という表現がマズイのかな。

でもジャン・ポール・ベルモンド(日本ではアランドロンの人気が高いが、フランスではベルモンドのほうが、だそうです)のあの行動はその表現以外に無いでしょう。

映像も美しい、ランボーの詩の引用。
アンナ・カリーナもカッコ良い。
お洒落で日本のファッション誌で真似された。




ニックネーム suziestefan at 15:55| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月12日

私の好きな映画ベスト10(表) review

私の好きな映画ベスト10(表)

1位 アラビアのロレンス
2位 チョコレート
3位 ディア・ハンター
4位 戦場のメリークリスマス
5位 道
6位 ライアンの娘
7位 ペレ
8位 ホテル・ニューハンプシャー
9位 ランブルフイッシュ
10位 太陽がいっぱい
10位 リプリー 

好きな映画ベスト10(裏)
 
1位 マイ・ビューティフル・ランドレッド
2位 眺めの良い部屋
3位 ピアノ・レッスン
4位 リトル・ダンサー
5位 人生は長く静かな河
6位 サンドイッチの年
7位 セントラル・ステーション
8位 蝶の舌
9位 アナザー・カントリー
10位 モーリス
10位 ベティ・ブルー
 

好きな俳優ベスト10

1位 クリストファー・ウォーケン
2位 ダニエル・デイ・ルイス
3位 ピーター・オトゥール
4位 マット・ディロン
5位 ルパート・エヴェレット
6位 ジェレミー・アイアンズ
7位 ジェラール・フィリップ
8位 マルチェロ・マストロヤンニ
9位 アンソニー・クイン
10位 ミッキー・ローク
10位 笠智衆

 好きな女優ベスト5

1位 メリル・ストリープ
2位 グレン・クローズ
3位 ヘレナ・ボナム・カーター
4位 ジュディ・デンチ
5位 ホリー・ハンター

解説については後日。
選にもれた作品もたくさんある。
女優に関しては10人も挙げるほど思い入れのある人はいない。
この作品の時のあの人は良かったけど、
他の作品でも好きかというとそうでもない…など。

私の好きな映画ベスト10(表)の解説

まず1位の「アラビアのロレンス」
映画として必要な要素が全て揃っている名作。

ただし、女性が葬儀の場面にしか出てこない!ので、ロマンスという面ではどうか。
ロマンスというかある映画解説者が
「ピーター・オトゥールが主演男優であり、主演女優でもある」と言っておられた。
まさしく出演する全ての俳優がロレンス1人を巡って大騒ぎ、
男騒ぎ(この形容は戦場のメリークリスマスで誰かが言っていた)の映画である。

特にすごいのがオマー・シャリフ(同じくデヴイッド・リーン監督の「ドクトル・ジバゴ」に主演)。
「貴方をエル・オレンスと呼んでいいか」
自分だけがロレンスをそう呼んでいいのよ、的な?
あらあら。

ボーイズ・ラブ?
若い腐女子の皆さん、私はもっと前からモーホーの映画ばかり!?見ていたのですよ〜
それも英国映画ばかり。

2位の「チョコレート」。

タイトルの意味するのは3通り。
ヒロインたちの肌の色。
ヒロインの息子が好きなチョコレート。
チョコレートアイスクリームの効果的な使い方
及び人生の甘さと苦さを暗示した意味…
これが一番表現が難しいが、誰かもっと巧い表現あったら教えてください。

主人公の2人を始め、達者な役者が揃っている。
特に凄かったのがビリー・ボブ・ソーントンの父親役の老俳優。
表情や話し方が、保守的で有色人種特に黒人を嫌ってる白人男性を巧すぎるくらいに演じていた。
アメリカのことである。
役柄と混同して抗議などが彼の元に押し寄せていないか、心配になるくらいだ。
それくらいの怪演であった。

3位の「ディア・ハンター」

これもある意味男騒ぎ。
「太陽がいっぱい」のように、一見2人の男性が1人の女性と三角関係のようでいて、
実は男性2人の結びつきが強い?
ウォーケンとデ・ニーロ、メリル・ストリープの3人のことだが。


4位の 戦場のメリークリスマス

大島渚監督の作品の中では一番好きというか、分かり易い?作品。
デヴィッド・ボウイを始め、俳優たちが達者。
ある意味悪目立ちの坂本龍一も含めて。
ビートたけしが演技者としても初めて認められた作品でもある。

教授はラッシュ映像を見せられた時、
これに音楽を付けてどうにか見られる作品にするには大変だ、と思ったそうだ。
音楽が映像を超えた作品とも言われた。

良く言われるのがヨノイが三島(特に欧州で)のようだ、とか
セリアズがアラビアのロレンスのようだとか。
通訳の将校の名前もロレンスであった。


5位の「」。

フェデリコ・フェリーニ監督の名作である。

彼の作品の中では比較的分かり易い。
主演のアンソニー・クインを数年前、CNN「ラリー・キング・ライブ」で見た。
彼が亡くなった時の追悼番組だったのかもしれない。

「ゾルバ・ザ・グリーク」や「アラビアのロレンス」での役柄といい、アメリカ人の中で無国籍感覚というのか様々な役を演じられる俳優は今はもう、居ない。
この作品では悪役ではあるが、圧倒的な存在感。
無教養で肉体だけが取り柄の大道芸人・ザンパノ。
かつて無慈悲にも棄てたちょいとオツムの弱いジェルソミーナ。

その彼が年老いて、彼女を置いていった場所を訪ねた時。

そしてラストシーン。「モロッコ」、「第三の男」、「灰とダイヤモンド」などなど、数々の名作にも比肩するラストシーン。 

この作品を日本の漫画家がパロディにしているのを青年誌で見た。
ザンパノが犬でジェルソミーナが猫。
ラストは大きく変わっていて、ジェルソミーナ猫は幸福に暮らしていた。
「バカヤロー、よりによって猫の話にしやがって!」と泣きながら立ち読みしていた私こそ、大馬鹿者である。

6位
の「ライアンの娘」。

デヴィッド・リーン監督作品。

主演のサラ・マイルズは三島原作の「午後の曳航」にも主演していた。
ロバート・ミッチャムら俳優陣は熱演だが、助演男優賞を確かジョン・ミルズが受賞。
口がきけない、知能も弱い男性を演じていた。
この男性を物語の重要な場面で巧く演出していた。
映画ファースト・シーンとラスト・シーン。
そして人妻と英国人将校の不倫が発覚する場面。
アイルランドとイングランドの関係の複雑さをこの映画で少し知ることになった。
英国人将校役の俳優は戦争で心と足に傷を負って、言葉少ない男、という設定だった。
この米国人俳優(容姿は完璧に気品のある英国人風だったが)が英国アクセントを習得できなかったからそのような演出になったのか、と憶測する。 

7位の「ペレ

ビレ・アウグスト監督の大作。
美しくも厳しい北欧の風景に負けない人間模様が描かれる。
ペレ役の少年が素晴らしい。そして名優マックス・フォン・シドー。
ペレの父親としてはちょいと年齢が高すぎる設定だが。
小作農民を搾取する地主。過酷な労働条件の中でもペレと父親に親切な人たちがいる。
ペレはやがて、小作民を監視する役をおおせつかる。
制服を与えられ、少しは恵まれた状況が約束されるのだが、父は言う。
「ここに居てはいけない。
お前は外の世界に行きなさい」と。
撮影中長い時間をかけたのか、ペレがラストでは身長が伸びているのに気がつく。
映画の進行とともに少年が成長する過程が見られる名作である。

8位
の「ホテル・ニューハンプシャー」。

ジョン・アービング原作作品では「ガープの世界」「サイダー・ハウス・ルール」の映画の出来栄えもいいが、この作品は当時若かったスターの瑞々しい演技が見られるのがいい。
弟役のロブ・ロウと姉役のジョディ・フォスター。
悪役で2役のマシュー・モディーン。
ドイツに一家が移住した場面で登場するのがナスターシャ・キンスキー。

一家の両親も素敵だし、おじいちゃん、ちょいと存在感の薄い長男、幼い弟と妹。
妹(この少女が見事!)は身体が成長しないが頭脳明晰で後に一家のことを書いた小説で流行作家となる。長女の名前はフラニー。
サリンジャーの「フラニーとゾーイー」を思わせる姉弟の危うい関係。
ジョディは当時、学業優先で映画にはそんなには出ていなかった頃。

9位
の「ランブルフイッシュ」。

フランシス・コッポラと言えば「地獄の黙示録」など大作の印象が強く、「アウトサイダー」公開当時は肩透かしを食らった向きも。
その「アウトサイダー」で脇役だったマット・ディロンを主演にした作品。
マットの兄役でミッキー・ローク、父がデニス・ホッパーという凄いキャスティング。モノクロ

画面の中、闘魚である
ランブルフイッシュだけがカラー映像になる。
音楽担当はザ・ポリスのスチュワート・コープランド。
ダイアン・レインをマットから奪ってしまう青年役でニコラス・ケイジ。
当時は叔父であるコッポラの七光りでの出演であろうが、その後めきめきと頭角を現す。
マットの役名はラスティ・ジェームス。
かなりジェームス・ディーンを意識した仕草などが見られるが、マットの神経質そうな煙草の吸い方がいい。

ミッキーがハーレイ・ダビッドソンに乗って登場する場面はとにかくカッコいい!
マットが兄貴兄貴と慕う場面が何だか「傷だらけの天使」みたいだ、と日本人なら思うだろう。

10位
の「太陽がいっぱい」と「リプリー 」。

これはもう、亡くなられた淀川長治氏に敬意を表して。
というのは、太陽がいっぱい」の男性2人の関係をホモセクシャルだと看破なさったから。
氏の死後、リメイクで「リプリー 」が公開。
よりホモセクシャルの匂濃厚で、驚いたものだ。

原作の
Talented Mr. Ripley を読んだが、リプリー 」のほうがより原作に近い。

グエニス・パルトロウやジュード・ロウのファッションが素敵で、垢抜けないマット・ディーモンと対照的。
お金持ちの青年たちのさり気なく品の良い服装は、後に友人になりすまそうとするリプリーが付け焼刃では追いつけない生まれたときから長い時間をかけて身についたものだ。
衣装担当者の腕もなかなかである。


リアル・クローズ

リアル・クローズという漫画があり、現在ドラマ放映中。
加藤夏季や黒木瞳の素敵なお洋服や着こなしを見るにつけ、「しまむらじゃ駄目ですか〜」
とため息しきり。

勿論、しまむらも安くて素敵なお洋服がたくさんある。
でも以前に比べて日本人が高価なブランド信仰じゃなくなった、見栄を張らなくなった昨今。

女性誌を見ていても、かつてはグッチだシャネルの品物を
どれだけ持ってるかという女性の自慢記事が多かった。

それが今はしまむら等の店頭でファッションチェックのグラビア。
アンアンやノンノには日本全国おしゃれグランプリや
ニューヨーク、ロンドン、パリ等の一般人お洒落チェックのグラビアなど。
今、そのような企画は無く(経費節減?)、今でもバックナンバーを捨てずに保存してるくらいだ。

ドラマの出来は漫画原作に比べていろいろあるかもしれないけど、
時代に逆行するかのような題材を取り上げたことは評価したい。

Feline in NPark09Nov29 (2).JPG

女の子は背伸びしてお洒落するだの!

Feline in NPark09Nov29 (3).JPG

ほら、全身真っ白のコーディネート。尻尾も立ててるのが粋なの!

Feline in NPark09Nov29 (4).JPG

ちょいと曲げてみただの。TPOでしょ?

文武両道

以前荒川静香さんを調べていたら、Wiki英語版のほうで
「日本でも有名な大学を卒業し」といった描写が。
つまり、彼女は文武両道であるという好意的な説明なんですよ。
英語圏特に北米はスポーツだけの人じゃモテない、地位が上がらないと見なされているようで。

佐世保で以前8月にアメリカンフェステイバルなるイベントがありました。
NBAだかなんだかのチアリーダーさんが数人ステージ上でパフォーマンス。
彼女らの自己紹介で同時通訳していた人に聞いたら、
「みんな大学はどこだ、専攻はどこだ、って書いてくる。文武両道だって言いたいわけ」。
美人でスタイルがいいだけのお馬鹿ちゃんじゃないのよー、と主張しているのだ。

彼女らの中に人妻がいた。
それが分かった途端、男性観客たちから大ブーイング。
「なんだあ、いい女だと思ったのに旦那いるのかよー」みたいな?
彼らが彼女らと個人的なお付き合いが出来るとかそういうことは確率は低い。
でも、英語に好意的なブーイングというものがある、と分かった瞬間であった。

 

タグ:映画
ニックネーム suziestefan at 18:25| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする