2012年01月20日

小林一茶の猫

岩波文庫の 「新訂 一茶俳句集(丸山一彦校注)を借りた。寛政、享和、文化、文政の27歳から64歳までの句を収録。一茶が猫を詠んだ句は数多いという。宝暦十三(1763)〜文政十年(1827)年の生涯で何匹の猫と出会い、句に詠まれたのであろう。洗ひ猫、というのが分からない。猫が自分で身体を洗う、舐めて化粧をすることだろうか、それとも一茶が洗ってやったのだろうか?梅の木の上や縁側で乾かしていた、如月の頃だろうからまだまだ寒い時期だったのかもしれない。
松岡正剛氏の千夜千冊『一茶俳句集』 小林一茶の項では「だからぼくには、こういう知られた動物の句よりも、同じ生き物の句でも、たとえば『猫の子がちょいとおさへる落葉かな』や『一つ蚊のだまってしくりしくりかな』のほうが、ずっといい。」と、ある。知られた句というのは、「我と来て遊べや親のない雀」、「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」などのことである。松岡氏の書評にとてもはまっている私であるが、全て引用するととても長くなるので、興味のある人は氏のサイトをご覧頂きたい。

私が一番好きな句は文政十二年、53歳の時に詠まれた「猫の子の命日をとぶ小てふ哉」である。
命日まで覚えているとは、相当その猫を可愛がっていたのであろう。小さな蝶になって一茶の前に現れたような心持ちがしたのであろうか。

「ぽちたま」で数年前、「土曜日のにゃんこ」でつい最近、小林一茶記念館を紹介していた。
近所の飼猫兄妹が開館時間よりも早く遊びに来て、館長さんが鍵を開けてあげていた。まさしく「迎に出たる庵の猫」である。最近放送された記念館映像ではその兄猫の姿が無かった。妹の三毛猫が紅葉の中を散歩する姿に「落葉かな」の句を詠みあげるアナウンサー。

私も詠もう。「かさかさと 三毛がひとりで 踏む落ち葉」「兄いずこ かげ膳枯葉の お皿かな」…館長がご飯皿を一匹分しか用意していなかったので、勝手に判断して詠んでみたのだが。
以下、一茶の俳句
「火の上を上手にとぶはうかれ猫」「庵の猫玉の盃そこなきぞ」「なの花も猫の通ひぢ吹とぢよ」「あまり鳴て石になるなよ猫の恋」「陽炎にくい/\猫の鼾かな」
「蒲公〔英〕の天窓はりつゝ猫の恋」「綿くりやひよろ〔り〕と猫の影法師」「陽炎や猫にもたかる歩行神」「嗅いで見てよしにする也猫の恋」「紅梅にほしておく也洗ひ猫」(自筆本は「紅梅や縁にほしたる洗ひ猫」)」「鼻先に飯粒つけて猫の恋」「猫の子が蚤すりつける榎かな」
「うかれ猫奇妙に焦て参りけり」「寝て起て大欠〔伸〕して猫の恋」
「大猫の尻尾でじやらかす小てふ哉」(八番日記は中七「尻尾でなぶる」)「猫の子や秤にかゝりつゝざれる」「梅咲やせ(しや)うじに猫の影法師」
「猫の子のくる/\舞やちる木のは」「猫の子のほどく手つきや笹粽」(文政句帖は「笹粽猫が上手にほどく也」)「猫の飯相伴するや雀の子」「蝶〔々〕を尻尾でなぶる小猫哉」(文政句帖は中七を「尻尾でざらす」)「しぐるゝや迎に出たる庵の猫」 歩行(あるき)神 ― 人にとりついてそぞろ歩きを誘う神。
While plum blooming, I see the cat’s silhouette of the shadow through the paper screen. 
translated by suzielily

城島健司捕手の佐世保市営球場での自主トレ初日
弟子入り選手は三瀬投手、仲澤内野手、炭谷銀仁郎捕手、青松選手、阪神の藤川俊介、野原、原口選手。女子アスリートは以前から弟子入りしていたラクロスの山田選手やゴルフの選手達。男子選手と同じ練習量をこなすのは大変かと思う。トレーナーのうち1人は以前Hawksにおられた小柄で恵比須顔の方。試合中、怪我をした選手に駆け寄る姿をご記憶の方もおられるだろう。練習メニューを「これ、最初に考えた人、誰?」と聞いていたが、以前ジョーの個人トレーナーだった藤田先生だったのかも。
長崎ローカル番組の「プロ野球長崎県人会少年野球教室」や王貞治氏の特集でインタビューに応えていた城島捕手を見ていたので、髪が伸びていたのは知っていた。練習中のグラウンド上では髪型やウエア等で各選手を判断するしかないが、遠目に見たらジョーがどの人か分からない!「練習の鬼だな」と他の選手を冷やかしている声でやっと分かった。祝日だというのに見学者が少ない。30人以上、50人未満といったところ。
馬原、三瀬、寺原投手が揃い踏みしていた頃。ヤクルトの田中内野手、中日の「スーさん(ご本人曰く落合監督が命名)」こと鈴木投手、マリナーズ傘下3Aにおられた坂本外野手(素敵な方であった)もいて大変華やかだった。その面子に更に和田投手が参加した年度、多村外野手が来た年…日本一豪華な自主トレメンバーであった。平日でも土日のような人出であった。
今年のジョー。伸びかかった茶髪にパーマが馴染んでいない印象で、派手な目鼻立ちには以前の髪型が似合っていたように思う。阪神の原口選手がFスケートの小塚選手に似ていて爽やかな印象。ジョーのサインも確保。名前と背番号しか書いてくれないので…ダイエーも含めて4球団在籍時の各サインを所持しているのだが、自分で付箋紙でも貼っていないと分からない。


1月15日(日)。城島捕手率いるチームジョー?(ユニフォーム有り)は地元の野球チーム(レベルも高い)と対戦。自主トレを見ているだけでは変化が無いので、試合形式のほうがやはり面白い。
ウグイス嬢がジョーを「佐世保が生んだ日本一の」というので何と紹介するのだろうか、と身構えたら「釣り師」とアナウンス。仲澤選手を「佐世保を知りつくした男」、俊介選手を「球界一のチャラ男」などと観客の笑いを誘う。選手達の案なのか、彼女の機転なのか知りたいところだ。
ジョー組は表の攻撃。サード城島は3番打者。三瀬投手はライトの守備。1回の表、ジョーは鋭いスイングのファールで粘るが、四級を選んで一塁へ。寒さで耐えられず、最期まで見ないで帰宅。

1月17日。久々に福岡のファンや横浜から移転してこられた方と再会。今日は城島、三瀬さんは早く引き上げる。若い野手陣は打撃練習など。1月18日。球場に来たらジョーは既に居ない。
ラクロスの山田選手が取材を受けている。オーストラリア代表なので、もう日本代表としてプレーできないそうだ。ラクロス認知度(報道ステーション女子アナが選手でしたね)をあげるために尽力しているご様子。「自分はサッカーでいうところのボランチ」等々、分かり易い例えも。
三瀬投手にサインを頂く。
他のファンの方からの話を聞くと、以前あったトレーニング内容は短めで短距離ダッシュ(以前は田中弘康内野手、坂本外野手、馬原、寺原投手などタイムの速い人が弟子入りしていた)なども少ない様子。ジョーさんの体調に合わせているのかも? 
一塁手城島。。。ご本人は監督の意向に従うように言っておられたが。入団間もない頃、ジョーを捕手に向かないから一塁手という意向を若菜コーチが反対したそうな。その頃と年齢的に難しい時期の今では意味合いが違う。
ジョーさんの心境やいかに。
球場で会ったファンの皆様、いつもお世話になっています。1人で来ているので、皆様とお話できて楽しいです。

Kenji Johjima, the cather belongs to Hanshin Tigers who was born and raised in Sasebo,
he has been training for these couple of years at Sasebo baseball park before spring camp of NPB.
Being attracted to his leadership, not only his fellow younger players of Tigers but also other team's members, including his former teammates, such as Nakazawa and Kohji Mise get together and played in his "home ground".
Since his youger age at Ainoura primary school, he assumes there as his grass roots.


ニックネーム suziestefan at 15:06| Comment(2) | 猫を題材にした書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月08日

黒澤映画の猫

「まあだだよ」をTVで途中から見た。BSジャパンは番宣で内田百閧「随筆家」と紹介していたが、「サラサーテの盤」を読んでいないのか!作家、小説家という紹介であるべきところを…猛省を要す。
百閧フ弟子たちが師の長生きを冷やかして(実際は長寿の祝いなのだろうが)「摩阿陀会」を主宰、弟子の子や孫までも集まる人望…百閧フ師匠である漱石でもこんなに多くの人が集まったであろうか?、という人数であるのに私は驚いた。が、それは映画の演出なのか?黒澤明監督は天皇とあだ名されるだけあって、完全主義者であるという。
しかし、「史実に忠実」であることとは関係ないのかもしれない。どちらなのだろう。そう言えば同じく漱石の弟子である芥川の原作を映画化した「羅生門」も題からして実際は「藪の中」である点から大幅に脚色してあった。

脱線ついでに、芥川と百閧ヘ海軍士官学校だったか、教師として同僚だった時期がある。百閧フ随筆に漱石と龍之介を書いた作品集が文庫であるので、一読をお勧めする。
話を黒澤映画に戻して、劇中劇!?「ノラや」のパートだけを録画した。この映画は黒澤作品の中では「なあんにも起こらない」のである。事件らしい事件と言えば、(全編見ていないが)百閧フ飼い猫ノラが失踪して、内田夫妻の悲嘆にくれる様、弟子達もご近所の方々も「たかが、猫」と馬鹿にせずに真剣に彼らと猫の心配をしていた場面であろう。内田夫妻の人望の厚さが窺われる。

「三味線作りを目的とした猫捕り」の可能性を示唆する大声の無神経な警察官が登場するが…何と、坂東英二であった。黒澤監督、坂東氏にどんな印象を持っていたのであろう、失笑した。

松村達夫の熱演もさることながら、内縁の妻役を演じた香川京子の美しさ、品の良い佇まいにうっとりとさせられた。彼女は確か若い頃、谷崎原作の「猫と庄造と二人のをんな」の映画に出演、それも持参金付の我儘後妻、福子役である。この映画は未見であるが、前妻の品子役を山田五十鈴が演じているし、見たい。
百閧フ弟子のうち、所ジョージが強烈な個性を消して登場していたのにも黒澤監督の厳しい演出を垣間見た。夏服の白いスーツ姿など、昭和初期の文士然としていた。

ノラが失踪する直前、地方に講義に出た百閧ェ停車駅の中でノラらしき茶白の猫を見かけた。
芥川も自殺の前にドッペルゲンガーを見た、というが…映画ではその点には触れていなかったが、私はその場面を見て直ぐに芥川の事を思い出した。
ノラ失踪にまつわるエピソードは長尺であったが、後に飼猫となるクルツについては映画中、僅かにふれただけ。これはNHKの猫と芸術家のドキュメンタリーで百閧フ回でも同様であった。

シャムねこ指輪はイムズ・ねこのて様で購入

ねずみと猫指輪11Dec04.JPG

タマちゃん11Nov27.JPG

茶白と水仙11Dec10 (1).JPG

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ニックネーム suziestefan at 18:39| Comment(2) | 猫を題材にした書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月28日

百年小説

新年明けましておめでとうございます。 昨年中はお世話になりました、今年も宜しくお願いいたします。

百年小説
大学図書館で ポプラ社の「百年小説」を借りる。全51人の近代文学の文豪。
森鴎外の「杯」から太宰治の「富嶽百景」まで、1330頁もの短編集。百科事典のような重さと厚みで、持って歩くのも読むのもしんどそうだと思った。
しかし、本棚のしかも上の方へ置いてあり、「お前が読まねば誰が読む」という声が聞こえたような。
これを手に取らなければ読まないであろう作家や未知の作品が多々あった。既読作品は8作品のみ。
圧巻は泉鏡花「外科室」と内田百閨uサラサーテの盤」。読んだ事はあったが改めて読んでみて圧倒された。


森鴎外「杯」
夏の朝。温泉宿の清冽な泉へ11,2歳位の美しい少女たち、7人。湯帷子の懐へ各々がお揃いの銀杯をしのばせている。かわるがわる泉を汲んで飲む。そこへ背の高い年長の、「琥珀のような顔から、サントオレアの花のような青い目」の少女が黒ずんだ、小さい杯を取り出した。異端児を憐れ蔑む少女たちの残酷な視点とそれを跳ね返す「平和の破壊者」たる黒い杯の娘。この対比が見事である。

 

ニックネーム suziestefan at 15:38| Comment(2) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月26日

タマと妹ねこ

某猫スポット。とても懐こい兄妹子猫のタマ(近隣の農家の方がそう呼んでいる)と茶白。ある日、タマが先に私の膝の上に乗っていると、茶白も乗ってきた。母猫の三毛。片目が金色のオッドアイである。白猫以外でオッドアイは初めて見た。三毛と言っても、白い面積が大きく、厳密に三毛とは言えないかもしれない。母猫と他の兄弟猫は警戒心が強く、寄って来ない。
茶白の子猫の姿を見なくなった。ご近所の方の話だと死んだという。同じ生まれ月の白い猫…頭部と尻尾だけがうっすらと茶色い毛の、タマと呼ばれる兄猫がいるが、彼の頭の毛が以前よりも濃くなった。黄土色の絵の具を水で溶いて、中太の筆でひと刷毛、ふた刷毛したような。


ニックネーム suziestefan at 18:37| Comment(2) | 猫写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする